村田大使より離任のご挨拶

2021/12/23
 本使は2019年4月16日より約2年9ヶ月にわたりに駐フィンランド日本国大使を務めましたが、12月22日をもって帰朝することとなりました。

 着任した2019年は日本とフィンランドの外交関係樹立100周年の年であり、様々な記念行事に参加いたしました。エスプラナーディを担ぎ歩いた御神輿、能や狂言、古武道、茶道等の記念行事が両国の人々の手によって実現し、両国関係の大きな節目を皆さまと一緒に祝福しました。また、秋篠宮皇嗣同妃両殿下がフィンランドを御訪問され、クルタランタにてニーニスト大統領御夫妻に温かく迎えられたことは、両国の揺るぎない友好親善関係の象徴となりました。

 両国関係は、2016年首脳会談で欧州とアジアを結ぶ戦略的なパートナーへ発展し、政治、ビジネス、安全保障等多岐に亘る分野での協力が進展しています。2017年にフィンランド、2019年に日本において安倍総理(当時)とニーニスト大統領の首脳会談が行われ、その進展を確認しています。実際、2021年11月に社会保障協定の公文交換が行われ、2022年2月の発効を待つばかりとなっています。また、ワーキングホリデーについても締結に向けた最終的な作業が行われています。

 2020年には新型コロナウイルスの流行により人的交流を中心に両国交流は多大な影響を受けました。それでもなお、両国は先端技術を活用し様々な取り組みを進めています。JETROやビジネス・フィンランドを中心としたビジネスセミナー「ジャパン・デー」、日フィンランド科学技術協力合同委員会、日本語で語る会や各種セミナーのオンライン開催等、経済・文化・学際といった様々な分野での交流を目にしてきました。

 これら両国間交流の進展は、両国及び両国の人々が長きに亘って築き上げてきた相互理解と信頼関係をその礎としていることは論を俟ちません。両国の人々の交流は、外交関係樹立よりも更に100年以上も前から始まっています。それを記念し、2022年は「日本フィンランド友好年」を謳い、文化交流等を活発にしていきたいと当館でも準備を進めているところです。

 両国間の確固たる信頼関係を今後さらに深めながら,両国がそれぞれ欧州とアジアの要としてお互いより一層発展するよう祈念いたします。
 

2021年12月22日
フィンランド駐箚特命全権大使
村田 隆