当国旅行中の邦人のご不幸に伴う手続

令和5年6月8日
 旅行、出張等で当国滞在中に、病気、事故等で日本人が亡くなる事案が発生することがあります。  
 不幸にもそのような事案が発生してしまった場合には、第一に、亡くなった方が海外旅行保険等に加入しているかどうかを確認してください。当国には日本語対応が可能な病院、葬儀会社はありません。保険に加入している場合には、保険会社が加入しているアシスタンス会社のサポートを受け、アシスタンス会社が必要な手続等を代行してくれます。万が一の事態に備え、海外旅行保険に加入することを強くお勧めいたします。
 

なお、当館は病院との交渉、通訳、翻訳、医療費及び移送費の負担、支払保証、立替えは行いません。  


【参考】   
 大使館のできること/できないこと   
 日本語・フィンランド語/英語通訳・翻訳者リスト

 亡くなった方の日本の緊急連絡先がわからない場合は、当館にご連絡ください。ご本人の氏名及びパスポート番号から緊急連絡先を調べ、当館より日本の親族等へ連絡することも可能です。
 また、日本からご家族等関係者が急遽フィンランドへ渡航する際に有効なパスポートがない場合は、パスポートの緊急発給について都道府県の申請窓口に相談してください。
 

フィンランドの死亡手続

 アシスタンス会社を利用しない場合、ご家族がフィンランド及び日本の葬儀会社に連絡をし、ご遺体又は遺灰を日本へ運ぶことになります。
 旅行者が入院先の病院で亡くなった場合、病院がフィンランド語(又はスウェーデン語)で死亡証明書を作成します。当国の病院が発行する死亡証明書の中には、死亡時間や病院の住所が記載されていないものもあります。日本で死亡届を提出する際に死亡時間や死亡した場所(病院)の住所の記載が必要になるので、病院に対して記載を依頼してください。
 フィンランドの葬儀会社がフィンランドの埋葬許可を得るまで、おおむね1、2週間かかります。その間、ご遺体は病院又は火葬場に安置されます。
 事故等の変死の場合、フィンランド当局による検視が行われることがあります。検視が行われた場合、死因解明までに2、3か月かかり、その間、ご遺体を引き取ることはできません。
 

ご遺体(遺灰)を日本へ運ぶ方法  

 ご遺体を日本へ運ぶ場合、フィンランドの葬儀会社が埋葬許可を取得した後に、航空用貨物用の棺の準備及びエンバーミング処理を実施します。その後、手配した航空便(直行便)がご遺体を日本まで運び、日本の葬儀会社が受け取ります。当国の場合、ご遺体の輸送に際し、当館発行の遺体証明書の提出を求められたことはこれまでありませんが、葬儀会社、航空会社から遺体証明書の提出を求められた場合には当館までお知らせください。  
 火葬し、遺灰を日本へ運ぶ場合、フィンランドの葬儀会社が埋葬許可を取得した後に、火葬場で火葬を行います。日本と異なり、遺灰は完全に粉状になります。航空貨物として輸送、客室内への持込みに際し、当館発行の遺骨証明書の提出を求められたことはこれまでありませんが、葬儀会社、航空会社から遺骨証明書の提出を求められた場合には当館までお知らせください。
 

フィンランド、日本の葬儀会社  

 以下のとおり、国際搬送を行っている葬儀会社を掲載していますが、当館が各社を推薦し、そのサービス内容を保証するものではありません。いかなるトラブルが生じたとしても当館として一切責任は負えませんので、あらかじめ御了承の上、御自身の判断でご利用ください。
 

フィンランド側葬儀会社の一例

Hautaustoimisto Autio(ヘルシンキ、英語可)
Töölön Hautaustoimisto(ヘルシンキ、英語可)
 

日本側の葬儀会社の一例

エアハース・インターナショナル(東京都)